VR豆知識 VRの始まりって?

こんにちは、スタッフAです。

以前の記事で、VRという言葉の意味や、ARとの違いを簡単に解説しました。
今回は、VRの始まりについて少し紹介していきたいと思います。

PlayStationやパソコンでもVRゲームが手頃に楽しめるようになり、パイロットの訓練や医療現場でもVR技術が導入されるなど、現在VRは注目されています。
完全ワイヤレスのオールインワンHMDであるOculus Quest2が発売されるなど、技術革新もめざましいです。(HMDとはヘッドマウントディスプレイの略称で、分かりやすくいえばVRやARのゴーグルのことです)



2016年はVR元年と呼ばれていて、一般の方でも手が出しやすいVRデバイスが次々登場したり、様々なアミューズメント施設がVRの導入を始めたりと、私たちにとってVRが身近なコンテンツとなった年と言えるでしょう。そう考えるとVRはここ最近登場した技術のような気がしてきますが、VRが最初に商用利用された歴史は意外と古く、1989年のことだそうです。
サンフランシスコで開催されたTexpo'89というイベントに出展していたパシフィック・ベルという電話会社のブースで、VPL Research社という会社が、RB2(Reality Built for 2)という、「コンピューターが作った空間の中で、HMDを被った2人のユーザーが、会話をしたりCGの手で握手をしたりなどのコミュニケーションがとれる製品」を発表しました。これは例えるなら3Dテレビ会議のようなシステムだったそうです。ここで世界で初めてHMDとデータグローブ(手の動きをリアルタイムで計測するセンサーが付いた手袋)が製品として売り出されました。この時に創業者のジャロン・ラニアーさんが、RB2の表す世界をVirtual Reality(バーチャル・リアリティー=VR)と表現し、VRという言葉が生まれたそうです(VRの語源については他にも諸説あり)。このHMDはEYEphoneと名付けられていたことからも、ジャロン・ラニアーさんの命名センスが窺えます。(情報を直接耳に提示するイヤホン:Earphoneに対し、HMDは情報を直接目に提示することからEYEphone)

1935年のSF小説で、VRに似た技術の構想がすでに登場していたということは、上述のVRとARの違いを解説した記事でも触れましたが、実際に技術としてこの世に出現したのはいつ頃のことなのでしょうか。
最初のHMDとされているのは、サザランドが1968年に発表したとされる通称The Sward of Damocles(ダモクレスの剣)です。



このシステムは、天井からぶら下げられた装置で頭部運動が計測され、両眼の前の小さなディスプレイを通して頭部(視線)の方向に対し適切なコンピュータグラフィックが3Dで表示されるというものでした。
しかも、コンピューターグラフィックの向こうが透けて見えるシースルー型になっていて、現実世界の情報が遮られずに見え、その中にコンピュータグラフィックが重ねて表示されました。現在でいうARに近いですね。この時代にここまでの表現が可能になっていたのは驚きです。
近年VR事業が盛んな理由は、様々な企業がマーケティングやビジネスとしてVRを積極的に取り入れようとした結果といえますが、昔の人達の地道な研究のおかげで私たちは今VRを楽しむことができているんだなと今回改めて感じました。

長々と記事にお付き合いいただきありがとうございました。
今回はHMD寄りの情報になってしまいましたが、VRに関連する技術のルーツは調べてみると他にも色々と出てくるので、今後また紹介していきたいと思っていますのでお付き合い下さい。

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