VRアトラクションとSF映画

こんにちは、スタッフAです。

以前に記事の中で2回ほど、1935年のSF小説でVRに似た技術の構想がすでに登場していたということをご紹介したことがありました。

VRを始めとした仮想現実の技術は近年飛躍的に成長しており、フィクションと現実の境目が曖昧になりつつあるこの仮想現実という題材は、「将来、実際に現実で起こるかもしれないのでは⁉︎」という奇妙なリアリティから、人々にある種の怖いもの見たさのような好奇心を湧き上がらせます。
SF作品において仮想現実は昔からポップジャンルであり、私たちの心を掴んで離さず、現在に至るまで様々なヒット作が生み出され続けています。

エクスキューブには様々なVRアトラクションが設置してありますが、その中には人気SF映画と通じる要素を持ったものがあります。今回はその中から1つを、リンクする映画のあらすじと共にご紹介していきます。

往年の名作映画ですので見たことがある方は多いと思いますが、物語の核心的な部分に少し触れていくため、これから見る予定のある方はご注意ください!


トータル・リコール(1990年)
【あらすじ】
近未来、人類が火星での資源採掘を始めた社会の中、地球で働くしがない肉体労働者のクエイドは、見知らぬ女性と共に火星を旅するという夢をたびたび見ていた。
そんな影響もあってか、自身も火星へ行くことを強く望むようになったクエイドは、火星へ移住したいと妻に話を持ちかけるが、火星の治安を良く思っていない彼女からは断られてしまい、しぶしぶ移住を諦める。
ある日クエイドは、通勤途中に地下鉄で『記憶移植によって様々な旅行の擬似体験ができる』というリコール社の広告を目にする。
同僚からは「それで廃人になった者もいる」と警告されるが、火星への想いを捨てきれないクエイドは単身リコール社へ向かい、『秘密諜報員として火星を救う』というコースで火星旅行の擬似体験を受けることに。
記憶移植のために眠りにつくクエイドであったが、施術中に突然「みんな殺される!」「俺はクエイドじゃない!」などと叫び、暴れ出した。
鎮静剤によってなんとかクエイドを眠らせた職員たちは、記憶移植の不具合が起きたと疑うが、まだ記憶移植は行われる前であったため、担当医は「クエイドは本当は火星へ行ったことがあり、何者かによって記憶を消されたのではないか?」と察した。
不祥事を恐れた職員たちによって、リコール社での記憶を全て消されたクエイドは、目覚めるとタクシーに乗っていた。事態を飲み込めず困惑するクエイドであったが、ここからおかしな事が次々と起こる。同僚や妻が出会うなり豹変し、クエイドを殺そうとしてきたのだ。妻を尋問すると、実は夫婦は偽の関係であり、自分はクエイドの監視役であると言う。
その後クエイドのもとに、過去の自分から身に覚えのないビデオメッセージが届く。ビデオの中の自分はハウザーと名乗り、彼のメッセージによってクエイドは、『かつて火星の重大な秘密を知ってしまったがゆえに、火星を支配しているコーヘイゲンによって本来のハウザーとしての記憶を消され、所帯を持ち建設作業員として働くクエイドという偽の記憶を当てがわれた』という衝撃の事実を知る。
真実を知るために火星へ向かったクエイドは、そこで出会ったミュータントたちやかつての仲間と協力しながら、自分の正体や火星の大いなる秘密に迫っていく…


以上が映画トータルリコールの大まかなあらすじです。(2012年にリメイク作品が出ていますが、今回ご紹介したのは1990年に公開されたオリジナル版になります)
勘の鋭い方は読んでいる途中で気がついたかもしれませんが、この映画は全編に渡り、物語が現実なのか、リコール社の装置の上でクエイドが見ている仮想現実の夢なのか、観客を翻弄する内容になっています。
物語が夢か現実かについて明確な答えは存在せず、観客自身がどちらか好きな解釈を選択できるよう、どちらともとれる要素を劇中に散りばめて含みを持たせてあるため、何度でも繰り返し見返すことができる不朽の名作です。

リコール社での記憶移植の施術は、イスのような装置で行われていました。
イスのような装置に腰掛けて仮想現実を擬似体験するという点で、エクスキューブの人気アトラクション9DVRに似ているのではないかなと思います。
9DVRは、VRゴーグルを被ってソファ状の筐体に腰掛けると、ゴーグル内に映し出される映像に合わせて実際に座席が揺れ動くというアトラクションです。
イス状の装置に腰掛け、見ている映像と同じ体験を擬似的にするという点は、映画トータルリコールの1シーンに通じるものがあります。

1つ紹介するだけで長くなってしまいましたので、今回はここまでです。
この記事を見てエクスキューブのことが少しでも気になった映画ファンの方には、実際にエクスキューブに足をお運びいただき、9DVRでぜひクエイドさんごっこを楽しんでほしいと思います!